障害者支援施設の特徴

障害者施設のタイプは通所施設と入所施設の2種類が存在します。障害者支援施設は後者の入所施設の1つです。介護や援助が必要で、自宅で生活することが難しい人が対象となります。障害の種類は様々で、知的障害や発達障害、身体障害などいろいろな人が施設の対象となっています。入所者の障害に区分を設けている施設もあります。
障害者支援施設の大きな特徴が夜間介護です。入所型施設なので、入所者は24時間施設を利用します。夜から朝にかけては入浴や排泄、食事などの施設入所支援を。昼は日中活動系の生活介護を行います。生活介護の内容は施設によって異なります。入所者の障害の種類や程度に合わせて自立訓練を行うところや、他施設で提供されている支援を利用する場合もあります。昼間は施設側で決まった支援を行わない施設もあります。利用者がほったらかしになっている、と見られることもありますが、人と関わることが苦手な利用者にとってはこの放置型の環境がむしろ過ごしやすいと言えます。施設によって対応や雰囲気が異なることを押さえておきましょう。
障害者支援施設で働く場合、求められる知識やスキルは高齢者介護によるものと大きく異なります。最も大きな違いの一つが「発達段階」による知識が必要とされる点です。高齢者介護では対象者はほぼ全員が高齢者ですが、障害者支援はさまざまな年齢の人が利用します。高齢者介護では学ぶことができない知識やスキルを習得したい人、障害を持つ人達とのコミュニケーション方法を学びたい人におすすめです。